【二人の鬼が映し出す、人間の弱さと学び】

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昨日、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』を鑑賞しました。
155分という長編にもかかわらず、圧巻の映像美とアニメーションならではの演出に圧倒され、時間を忘れるほど引き込まれました。
夫婦揃って作品のファンということもあり、交互に観に行く計画を立て、今回は私が先に足を運びました。
※子供がまだ4歳なので。

作品全体に深い感動を覚えましたが、とりわけ心に残ったのは「鬼」として描かれた二人、獪岳(かいがく)と猗窩座(あかざ)です。
彼らは単なる「悪」としてではなく、人としての弱さや悲しみが極限まで膨らんだ末に鬼となった存在でした。
その背景を知ることで、観る人は彼らを憎むだけではなく、どこかで自らの心と重ね合わせてしまうのではないでしょうか。

獪岳は、「壱ノ型を会得できない自分」への劣等感と嫉妬に囚われ、鬼となる道を選びました。
「自分には何かが欠けている」、「他人が羨ましい」という感情は、人間であれば誰しも抱くものです。
しかし、その感情に支配されると視野は狭まり、正しい道を見失い、やがて周囲すら巻き込んで不幸に陥れてしまいます。
大切なのは「できないこと」ではなく、「できることをどう磨き上げるか」。
他人との比較に囚われるのではなく、自らの持ち味を活かし、周囲の期待に応えられるよう努力を重ねることの大切さを、彼の姿から改めて学びました。

一方の猗窩座は、人間であった頃、父や愛する人を守れなかった深い後悔から鬼となりました。
「弱いことは悪だ」という歪んだ考えに囚われ、強さだけを求め続けた結果、彼に残ったのは孤独でした。
「守りたいのに守れなかった」、「大切な人を失った」という経験は、形を変えて誰の人生にも訪れるものです。
彼は悲しみを埋め合わせるように強さを追い求めましたが、最期の戦いを経て、ようやく愛する人のもとへ還ることができました。
その姿は、過去の後悔に縛られるのではなく、今目の前にある幸せを守ることの尊さを強く物語っていたように思います。

獪岳の物語からは「劣等感や嫉妬にとらわれず、自らの強みを生かすことの大切さ」を、猗窩座の物語からは「過去の後悔に縛られず、今を共に生きる人を大切にすること」を学びました。
二人の鬼の生き様は、私たちが日常の中で直面する心の弱さを映す鏡であり、同時に乗り越えるための示唆でもあります。

映画を観終えた後、ただ「感動した」で終わらせるのではなく、155分を通して投げかけられた問いを自分の生き方に照らし、日々の心掛けにつなげていくこと、それこそが、この作品が私たちに託した最大の学びだと感じています。

株式会社 浅穂
代表取締役 淺田 規文

本日は9月1日。
恒例の金津神社へ「お朔日参り」に伺いました。
上手にできました。(笑)

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